2011年02月22日
ATC通信 from New Zealand
遠く離れたニュージーランドで大きな地震がありました。
かなりの被害が出ているようです。
後輩夫婦が現地にいることは、以前にもここでお伝えしましたが、心配になってメールをしました。
それを知ってか知らずか、メールが届きました。
《ATC通信 from New Zealand》芦川さん、お久しぶりですこんにちは!
先日、ルートバーントラックというルートを3泊4日の行程でトランピングをしてきたので報告します。
ルートバーンはミルフォードトラックと人気を二分するほどメジャーで、世界中のトレッカーが大勢やって来るそうです。
NZに9つあるグレートウォークのうちの一つで、DOCという国の機関により管理、保護されているのでトレック自体はさほど厳しいものではないので比較的誰でも挑戦できます。
が、そこはフィヨルドランド国立公園内にあり、変わりやすい天候、激しい気温差、強風強雨 、etc もちろん気を引き締めて挑みました。
初日、ザディバイドという所からスタートし、その日に泊まるキャンプ場のレイクマッケンジーまでの道のりを歩きます。
年間降水量が東京の3倍以上と言われるフィヨルドランドなので、ありとあらゆる木々が苔に覆われています。
その世界は本当に神秘的で、聞こえてくるのは鳥の鳴き声と川の流れる音、、、屋久島もこんな感じでしょうか。
昼前までは天気が良かったのですが、徐々に雲が湧いてきて見る見るうちに僕たちは雲に包まれました。
そしてびしょ濡れ、、、
翌日は快晴!昨日は見えなかった景色も遠くまで見えます。
標高わずか1000m程しかないのですが同じ目線には氷河が見えます。こんな景色見たのはパタゴニアのカタログでしか見たことありませんでした。
その後は今夜泊まるルートバーンフラットへ向かいます。
途中深い森の中を歩いているとインコやら人懐っこいちっちゃな鳥たちが興味津々にこちらを見てきます。こっちの鳥は人を怖がりません。
夕方ごろキャンプ場に到着、しかしこっちは夜9時過ぎまで明るいので全く問題ありません、ランタン要らずです。
天気が良かったのも有りますが、ここのキャンプ場は最高でした。ただ問題が、サンドフライ(日本のブヨみたいなハエ)が多くて大分やられました。あいつ等は本当に憎たらしい。。。
MSRのタープは快適を約束してくれました、有り難うございました。
翌日、翌々日と天気は下り坂なので早足でUターン。普通はワンウェイですが、お金の都合でUターンしました。
途中のトラックで何事もなく通れた道が滝になり行く手を阻みます。
これは今回本当にヒヤヒヤしました。他のトランパー達と手を取り合い、協力しながら進みます。一人だったら流されていたかもしれません。。。
いろいろな目に遭いながらもなんとか無事にディバイドに到着。
そんなわけで、リアルなNZを、自然の奥深さを感じた4日間でした。
その2日後、この辺りでは雪が積もっていました。
*トランピングパート2*
ルートバーンを終えた3日後、今度はNZ最南端の人が住む島、スチュワート島にてラキウラトラックをトランピングしました。
面積は佐渡島の約2倍で、島の90%近くが国立公園に指定されている島で、島民わずか数百人ほどの何もない島です。が、ここは野生のKIWIや、本土には居ない固有の鳥が見れる鳥たちのサンクチュアリでもあり、ルートバーンとはまた違う風景を見ることが出来ます。
ひとの居ない海岸がどこまでも続きます。
ペンギンか、と思いきやただのサギだったり、、しかし鳥の種類は圧倒的に他の場所よりも多く、色々な鳥に出会いました。残念ながら写真は撮れませんでしたが。
スチュワートの印象は泥沼、シダ、鳥、そして鳥、とにかく原生林が織り成す神秘的な島でした。
以上で今回の報告は終わりです。 それでは、また。
…というわけで、彼の地での生活を楽しんでいるようです。
地震のことは、心配ですが、大丈夫であってほしいです。
しょうちゃん、またレポート送ってね。
それでは、また。
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