2011年12月13日
トレイルランナー・相馬剛 「2011シーズンを振り返って」
トレイルランナーの相馬剛さんから「2011シーズンを振り返って」と題したメッセージをお寄せいただきました。
ご本人のご承諾をいただいておりますので、ここに転載いたします。
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トレイルランナー 相馬 剛
2011シーズンを振り返って
トレイルランナー 相馬 剛
2011シーズンを振り返って
2011シーズン リザルト
1月23日 湘南国際マラソン(神奈川県・ロードフルマラソン) 総合9位
1月29日 有度山トレイルランニングレース(静岡県・トレイル10km) 準優勝
4月19日 掛川マラソン(静岡県・ロードフルマラソン) 総合10位
6月5日 富士忍野トレイルランニングレース(静岡県・トレイル35km) 総合6位
7月22日 富士登山競争(山梨県・トレイル21km) 総合23位
9月4日 朝霧高原トレイルランニングレース(静岡県・トレイル15km) 優勝
9月24日 信越五岳トレイルランニングレース(新潟県・トレイル110km) 優勝
10月22日 日本山岳耐久レース(東京都・トレイル72km) 優勝
11月 6日 玉川トレイルランニングレース(静岡県・トレイル30km) 優勝
11月20日 新東名マラソン(静岡県・ロードフルマラソン) 優勝
11月27日 富士川マラソン(静岡県・ロードハーフマラソン) 準優勝
12月11日 武田の杜トレイルランニングレース(山梨県・トレイル31km) 総合4位
印象に残ったレースは、12月の「武田の杜」と5月に中止になった「UTMF(ウルトラトレイル マウント フジ)」の2本。
「武田の杜」は、シーズン最後のレースで本当に勝ちたかったレースでした。
しっかりトレーニングして調子も良かったですが、実際の走りは裏腹に冴えなかった。
完全に走り負けました。
現在のトレイルレースは、足が速くなければ勝てません。
私はよく「速い」というより「強い」選手だと言われます。
しかし、今、必要なのは圧倒的な「速さ」なのです。
「強さ」は、その次、言い換えれば後から付いてくるものです。
わかっていたつもりでしたが、このレースでは、改めてそのことを痛感しました。
結果はとても残念でしたが、トレーニングを基本からもう一度見直す良い機会を与えられたと思っています。
そして「UTMF」。
これは、実際に走っていないので結果は誰にもわかりませんが、もし走っていたら惨敗していたでしょう。
正直なところ、中止が発表されたとき、ホッとしてしまいました。
初めて走る100マイルレースに怖さと不安を感じ、自分が良い走りをするイメージも自信もまったくありませんでした。
どんなレースでも、走り出してゴールするまでは、言いようのないネガティブな気持ちを抱くものです。
「UTMF」では、そういった気持ちと向き合うだけのトレーニングができていなかったのでしょう。
いつもそうですが、勝ったレースは、自分でも驚くほど何の余韻も残りません。
日本山岳耐久レースでさえ、そうです。
私は、決して悲観主義ではないですが、不思議と失敗したレースの後のほうが、悔しいけれどポジティブになれるのです。
挑戦している過程のほうが楽しいし、充実しています。
今年1年、本当にありがとうございました。
辛いトレーニングを日々重ねるのも、厳しいレースを走るのも自分です。
でも、そうやって走ることができるのは多くの人のおかげです。
家族をはじめ、皆様方のサポートがなければ、この1年を走りきることはできなかったでしょう。
来シーズンに向けて、必要なトレーニングはわかっています。
それを「やるか」「やらないか」だけです。
もっと速く、速く、そして強くなりたい。
実力のない私は、がむしゃらに全力で走ることでしか何かを伝えることができません。
こんな私ですが、今後ともよろしくお願いします。
ちょっと早いけれど、メリークリスマス、そして良いお年を・・・
2011年冬 トレイルランナー 相馬 剛
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(画像提供:zen nutrition 2011/12/11 武田の杜トレイルランニングレース)
Posted by ATC Store Captain at 20:01│Comments(0)
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