《UTMF》開催一年延期について

昨日5/21、以下の通り正式に発表となりました。【ウルトラトレイル・マウントフジ　開催一年延期について】

東日本大震災で被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

当初、今年5月20日からの開催を計画していた「ウルトラトレイル・マウントフジ（富士山一周トレイルランニングレース）」は、大震災およびその後の地震と原発事故等の影響を考慮して延期し、今年秋季の開催を検討してまいりました。しかしその後の社会状況を鑑みて再検討した結果、今年度の開催を断念して一年延期し、2012年5月の開催を目指すことといたしました。

震災直後、秋季への延期検討を発表したときは、3月15日に発生した静岡県東部の地震によるコースの損壊と、計画停電の実施が大きな懸案でした。コースに関しては、損壊部分などの調査を行ったところ、大きな崩壊はなかったものの、補修またはコースの変更が必要な部分がありました。また、計画停電は実施されないと言われておりますが、浜岡原発の運転停止もあり、夏季以降の電力状況には未だ不安があります。

そのような状況の中で秋季に開催できるかどうか再度検討したところ、秋は人気の高いトレイルランニングレースが数多く開かれるため選手の皆さんが本大会に集中しにくいこと、そして原発事故に対する不安から外国人選手の出場辞退が相次ぐことなどにより、十分な盛り上がりが得られないことが想定されました。そして最も懸念されるのは、マグニチュード８クラスの余震が数ヶ月以内に発生する可能性がまだ残されていることです。

そこで実行委員会としては、残念ながら秋季の開催も見送るべき、という結論に至りました。そして今後１年間をさらなる準備期間とし、環境対策・安全対策の充実、地域住民への普及啓蒙、ボランティアの育成等の活動を充実させた上で、一年後の来年5月の開催を目指します。

また、コースにつきましては、地震の被害や復旧状況などを考慮して一部再検討いたします。なお、先日発表したように、エントリーした方の参加権は保持されます。大会の半年前を目処に参加意思の確認を行い、辞退者が多い場合は追加募集を行います。

また、実行委員会の中核をなす我々「富士トレイルランナーズ倶楽部」は現在任意団体ですが、今後、NPO法人化の申請をし、様々な準備活動を進めていく予定です。その第一弾として、当初の実施予定日であった5月21日（土）22日（日）に「富士トレイル・クリーンアップ大作戦」と称した清掃活動を行い、参加予定選手やその家族で、予定コースの一部をハイキングしながらのゴミ拾いを行います。このような活動は来年の大会開催まで随時行いますので、ご理解ご協力のほどを改めてよろしくお願いいたします。

ウルトラトレイル・マウントフジ実行委員会
実行委員長　鏑木　毅（富士トレイルランナーズ倶楽部代表）
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順調に進んでいれば、今日がゴールの日でした。
多くの方たちの思いは、すでに来年の開催に向けて進んでいるでしょう。
本当に微力ですが、私たちも開催実現へ最善を尽くしていきたいと思います。

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それでは、また。