2010年08月16日

富士登山シーズンも佳境 「遭難」にご注意!

お盆休み最終日、いかがお過ごしですか?
まだまだ夏は終わらないぜ!というような天気の今日ですが、それでも朝晩は少し涼しさを感じてきました。
秋の気配、ですかね。

さて、富士登山も「佳境」になってきました。
今年も例年並みの登山者が押し寄せ、どこのルートも大混雑!のようです。
それに比例するかのように、「遭難」が多く発生しています。

>>8/14 静岡新聞WEB版より
『富士山で遭難すでに数十件 県警「途中下山も勇気」』
登山ブームに沸く富士山で今夏も、遭難事故が相次いでいる。安易な計画や軽装に起因する遭難に加え、標準的な夏山装備での死亡事故も発生。14日早朝には82歳の女性が意識障害に陥った。標高3776メートルの日本で最も高い山は気候が変わりやすく、体への負担は大きい。県警は万全な準備と無理のない行動をあらためて呼び掛けている。
 県内で登山者が最も多い富士宮口では山開きの7月1日から今月14日までに、12件の遭難事故が発生した。県内の夏山事故が過去2番目に多かった前年と同水準で推移。思いつきで富士登山した軽装の男性(22)が夜間、「照明を持っていないので道が分からない」と救助要請したケースもあった。
 須走口と御殿場口でも、雨具や防寒具を持っていなかった登山者が救助されている。標高が100メートル上がると気温は0・6度低くなり、富士山山頂は真夏でも最高気温が10度前後。県が登山道に配置した案内人は「装備不足の登山者に声を掛けても聞く耳を持ってもらえないことが多い」と打ち明ける。
 一方、今月12日に富士宮市北山の山頂付近で死亡した兵庫県の男性(49)は長袖の上着やレインコート、登山靴を身に着けていた。富士宮署が詳しい死因を調べているが、雨風に疲労が重なって体調を悪化させた可能性もあるとみられる。
 高所は気圧が低く、体にかかる負担が増す。持病や自覚症状がなくても体調が急変することがあり、特に悪天候時や夜間は低体温症などの危険性が高まる。
 遭難事故が多発する背景には登山者数が過去5年間で約1・5倍に増加した富士山人気の高まりがある。県警は具体的な対策として、(1)(駐車場がある)5合目で休憩を取ってから登り始める(2)汗をかいたままにしない(3)ゆっくり登って定期的に休む―などを列挙。「山頂まで行きたくなる気持ちは分かるが、健康状態に応じて下山する勇気も持ってほしい」と指摘している。



今に始まったことではないのですが、ここ数年の異様なまでの富士登山者の増加が余計に目立たせているのかもしれませんが、「明らかな軽装」で登られている方が多いです。
しかし、3000mを軽く超える世界。
軽装=不十分な装備は「遭難」に直結する可能性が高いということを、もっと認識していただきたいと思いますし、私たちも警鐘を鳴らしていかなければいけないと自覚しております。
これから富士山へ行かれる方は、ぜひ装備面の確認をしっかりと行っていただき、安心安全な登山を楽しんでいただきたいと思います。
不安不明な点は、私たちのような専門店、あるいは富士登山経験者に事前に確認なさって、解消してから登りましょう。

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それでは、また。




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Posted by ATC Store Captain at 17:16│Comments(0)富士山
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