9月の富士山
今日は新聞休刊日でしたが、静岡新聞のWEB版に以下のような記事が掲載されていました。
《富士山、救助要請3件 閉鎖ルートで登山も》
12日午後、富士山富士宮口の登山者などから救助要請が3件相次いだ。富士宮署によると、いずれも無事が確認されたが、うち2件は登山道が閉鎖されている6合目以上に登り、けが人や行方不明者が出たとの通報だった。
12日正午すぎ、「同僚が足を痛めて動けなくなった」と110番通報があった。けがをしたのは山梨県大月市の男性事務員(42)。会社の仲間10人で山頂まで行き、下山中に右足首をねんざして7合目付近で動けなくなり、救助された。
同日午後10時40分ごろには「家族が行方不明になった」と119番通報があった。富士市の男性(73)が息子と富士登山に向かい、8合目付近で体調が悪くなった息子が先に下山。駐車場のある5合目で待っていたが、男性が姿を現さないため、公衆電話から自宅に連絡し、家族が消防に通報した。その間に男性は下山して息子と帰宅したが、携帯電話が圏外だったことから自宅などに連絡せず、警察や消防が救助に向かう騒動になった。
また、同日午後8時5分ごろ、埼玉県春日部市の男性会社員(34)から「暗くなって登山道が分からなくなった」と110番通報があった。男性は富士宮口5合目から宝永山をめぐるコースを単独登山中、道を見失ったという。富士宮、御殿場署が13日未明から付近を捜索し、宝永山南西の登山道を歩いていた男性を救助した。
県内の富士登山3ルートは既に冬期閉鎖されたが、山頂を目指す登山者は絶えない。「9月以降の富士山は危険性が高い」として、地元自治体や県、県警はあらためて自粛を呼び掛けている。
県内の登山道は6日、御殿場口と須走口が5合目以上、富士宮口は6合目から上が通行止めになった。だが、混雑する7~8月の夏山シーズンを避け、9月に入ってから登山する人も多いという。
9月以降の富士山は、(1)気温が著しく低下する(2)山小屋が閉まっているため、緊急避難場所がない(3)中継局が撤去され、携帯電話の使用が難しい―などの危険性が指摘されている。今年は残暑が厳しく、登山者が例年以上に多いと懸念されることから、関係機関は「環境が悪い中での登山は絶対に避けてほしい」と訴えている。
富士宮市ホームページより 「富士山富士宮口登山道規制について」富士山富士宮口登山道は、強風や積雪等の恐れ及び山小屋の閉鎖により登山道の安全確保が困難なため、下記の通り一部区間を閉鎖します。なお、今回閉鎖を行わない区間についても、降雨等の状況により、一時通行止めとすることがあります。
●冬季閉鎖期間:富士宮口登山道(一般県道富士公園太郎坊線)6合目~山頂
●冬季閉鎖日時:平成22年9月6日12時(正午)
●問合せ先:富士土木事務所 維持管理課 TEL:0545-65-2237
通行止め区間において、訓練などで富士登山を計画される方は、 必ず登山計画書を富士宮警察署に提出してください。
【登山計画書提出先】
富士宮警察署(地域課) 電話0544-23-0110すでに富士山はすべてのルートが山頂まで行けないことになっています。
もちろん、必要装備と経験がある方は「自己責任」のもと、登っていらっしゃいます。
私も9月に登ったことがありますが、夏の喧騒は全くなく、静かな富士登山を楽しむことができます。
しかし、上記のように気温の低下、避難場所もないなどのリスクは格段に大きくなります。
どうかくれぐれもご注意ください、と警鐘を鳴らすほかはありません。
山になれている方でも大きいリスクを背負うことになりますから、経験の少ない方で、もしこの先登山をお考えでしたら再検討を。
それでは、また。
関連記事